トト姉ちゃん18感想

常子、初めて祖母と対面す6
君子は
滝子から
常子を
清の嫁にしたいと
いわれて
おもわず、険悪な顔色になった。

母はいつもまわりを自分の思い通りに
動かしたいと思っている。

このことが頭から離れなかったが
やはりそのつもりで
娘たちのうち誰かを
清さんの嫁にしたいと思って
浜松から呼んだわけだったのだと
いった。
母は何も変わっていなかったと
落胆した。

滝子は「それは違う」といった。
「ここ何日か
常子を見ていて
このこはいい子だと思ったから
この話をしている」といった。
「何も今すぐというわけではなく
すこしづつこの店のやり方を
分かってもらいたい」と
いうのだ。

君子は竹蔵と話し合った
ことを話した。
娘たちには
それぞれの人生を自由に
生きてほしいと
願っていると。

滝子は甘いことをいっていると
いった。
「縁を切って出ていったおまえが
いまこうして私のもとへ
泣きついて帰ってきている
ではないか。
おまえだって女がこの時代
稼ぐことがどれだけ
難しいかよくわかったはずだ。
思うようにいきたい？
いまどきどこにそんな女がいるのか。
この青柳を押し付けているのではない。
ここにいれば食うには困らない。
そうやって余裕のある暮らしが
できるようになってから
やりたいことをやって
自由に生きていけるのだ」と
滝子は言う。

君子はそうは思わないと反論
した。
「竹蔵との思い出が
無駄とは思わない
常子にはお母様の思い通り
にはさせません。」

滝子は
「わかった、だったらここを
でていきな。
そしてその幸せとやらを
手に入れて見せな」と
いった。

君子は
泣きながら
「お世話になりました」と
いった。

母はおままごとをしている
娘たちに
いった。
「みんな・・・
ごめんなさい・・・

わけあって
ここを出ていくことに
なりました・・・」

娘たちは驚いた。

「出ていくとは
引っ越するという事ですか」と
常子がきく。

祖母と何かあったのかと
常子はいった。

美子は「別れるという事なの？
せっかく会えたのに」という。

君子は
「ごめんね

ごめんなさい」

と謝った。

常子は「よし、荷造りしよう
か」という。
「カカが決めたことなんだから
私たちのことを思って
決めたことなんだから」と
いった。
こうして
常子たちは
滝子のもとを離れた。

滝子は出ていった孫たちが
つかっていたおままごと
を見る。

家族は荷物をもって当てなく
あるいていると
青柳のうらの
森田屋という弁当屋が
住み込み店員を探している
との張り紙を見た。
君子は
「ここにしましょう」といった。
そして仏頂面のまつに
あった。
「四人家族か」といって
給金の話やいろいろ
きめて
ほこりだらけの
部屋があてがわれた。
「きれいに使っておくれよ」と
いった。

隈井は滝子が
常子がたちを追い出したと
しって、「帰ってきてもらい
ましょうよ」といった。
「売り言葉に買い言葉でしょ」
というが・・・
「どこに住むのでしょうか？
何かったときに居場所を知って
たいほうが。。。」
「うるさいな」

「私は嬉しかったです。
女将さんがしあわせそうで
良かったと思ったのに
それでもいいですか？」
隈井がしつこくいう
「じゃ、居場所ぐらい
さがしておいで」
と滝子がいう。

「ありがとうございます。」

隈井は顔を上げると
となりの家の二階に
君子がいるのを見た。

「女将さん

いやした！！！」


君子は驚いて
窓を閉めた。

ついたばかりだというのに
君子たちは
弁当を作るために
厨房に呼ばれた。

厨房に行くと
「今日からお世話になります。
小橋と言います。
よろしくお願いします」

と家族は頭を下げた。

しかし・・・

厨房のメンバーは
じろっとみて仕事
を続けた。

なんで、

こんなにも

睨まれるのだろう

常子は不安に思った。
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滝子の言い分は間違って
いないし、当然だと思いますね。
ここにいたほうが
暮らしが楽だから
やりたいことも自由にできる
というのだ。

しかし、その先には常子が
この家に入ることが
まっているわけで
常子を
犠牲にしたくないと
君子は思った。
竹蔵ともそう話し合ったわけだ。

だから・・・

ここを出ていかざるを得なく
なった。
残念に思う常子たちだが
あるいみ
これが大きな人生の展開と
なっているわけだった。